足関節背屈制限による跛行に対する踵補高の違いによる歩容への影響
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概要
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本症例検討の目的は,足関節背屈制限により立脚後期に膝関節過伸展を呈する症例に対して,処方する踵補高の最適な(膝関節過伸展を抑制し,他関節の負担を増加させない)高さを決定する事である.症例は,右足関節果部骨折に対し創外固定術を施行され,長期経過後も足関節背屈制限0。と立脚後期に膝関節過伸展を呈する破行が残存していた50代の女性である.踵補高なし,1cm,2cm,3cmの4条件で3次元動作解析装置を用い歩行中の右下肢の関節角度と関節モーメントを評価した.踵補高2cm以上で,立脚後期の股関節伸展角度の増大や膝関節伸展角度の減少,膝関節伸展モーメント化を認めた。しかし,踵補高3cmでは,立脚期全体の膝関節伸展モーメント化,立脚後期の膝関節外反モーメントの増加を認めた.本症例では,踵補高2cmが,歩行中の足関節背屈可動域を補助し,膝関節過伸展を抑制し,かつ膝関節の異常モーメントをきたさず,有用であると考えられた。
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