中学生における遅刻の研究
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概要
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中学生における遅刻の実態を明らかにするために、3年生では男女別に遅刻なし群と遅刻あり群(平均回数は男子22.3回、女子13.2回)について、学業成績とEPPS性格検査の結果を比較し、1年生と2年生では学年別に遅刻なし群と遅刻あり群(平均回数は1年12.6回,2年32.2回)について,家庭の生活時間と学習適応性検査の結果を比較した。(1)3年男子の遅刻あり群は9教科すべてにおいて,女子は美術と保体において成績が悪かった。(2)3年男子の遅刻あり群はEPPSで自律の欲求が弱く、内罰と異性愛の欲求が強かった。(3)1、2年生ともに、遅刻あり群は家庭学習時間は短かく(2年のみ有意)、テレビ視聴時間が長かった。(4)1、2年生ともに、遅刻あり群は学習態度、学習技術、家庭の物的環境および身体的健康が悪かった。さらに、1年生の遅刻あり群は学校の環境が悪く,2年生の遅刻あり群は家庭の心理的環境と友人関係が悪く、根気が乏しかった。今後の課題として,遅刻の回数による違いか男女による違いかを明らかにすること、l年生から3年生にわたり同じ観点で比較すること、遅刻の回数だけでなく原因も考慮すること,遅刻が著しく多い者の事例研究を行うこと、遅刻をなくす指導方法を確立することなどがあげられる。
- 1983-03-23
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