ステロイド療法を施行した炎症性腹部大動脈瘤の1例
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概要
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症例は68歳、男性。主訴は38度台の発熱、腹部・背部痛。近医受診しCRP 23mg/dlと高値を認め抗生剤を開始されるも症状・検査値に改善なく、精査加療目的で当院紹介入院。入院時、高度の炎症所見および造影CTにて腹部大動脈径の拡大とマントルサイン(瘤周囲の肥厚した外膜・線維性組織の濃染)を認め炎症性腹部大動脈瘤と診断した。大動脈瘤径より切迫破裂の危険性は低いと判断しプレドニゾロン(PDS)40mg/日による薬物療法を開始した。以降症状は消失、CRPは陰性化しPDSを漸減しながら外来で経過観察とした。この間、CTにて定期的に大動脈瘤径・性状を観察した。
- 2010-10-31
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