特別支援学級担任の交流学習における支援
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概要
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通常の学級に在籍する,特別な教育的配慮を必要とする児童をも対象として,特別支援学級担任がT2として交流学級全体の学習支援を試みた。対象児は,通常の学級に在籍する学習遅滞傾向にある児童,発達障害が疑われる児童,特別支援学級に在籍する高機能自閉症の児童の3人である。特別支援学級担任(T2)が交流学級全体を対象に行った支援は,「声かけ」,「カードの提示」,「ノートテイク」の3つである。その結果,特別支援学級に在籍する高機能自閉症の児童に対する支援が目立って減少した。この児童への支援が減少したことでその他の児童らを支援する時間が増加した。T2の支援内容として全体的に,「声かけ」による支援が減少したが,「カード」による支援は増えた。対象児の学習状況が改善されたので,視覚的にヵ-ドで注意を促すだけで効果が表れるようになったためである。他とのかかわりでは,T2とのかかわりが減少し,他児童とのかかわりは増加している。グループ活動への注意を喚起する,活動の助言をするといったT2が行っていた支援をグループの友達が行う場面が見られるようになった。 TT体制を組み,障害の特性に合わせて適切な支援を行うことで,発達障害児たちの不適切な学習活動は減少させることができ,グループの友達と一緒に活動できる時間が増加することが示された。
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