親の養育態度と子どもの発達
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概要
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本研究の目的は、へき地(吉野郡上北山村と下北山村)の保育園と平坦部(奈良市)の保育園、幼稚園に在籍している幼児の親253名に、発達の領域(身体発育、運動、知識・理解、言語、生活習慣、社会性)と能力の側面(言語、知覚、数量、記憶、運動)のそれぞれについて、①親からみて進んでいると思うものと遅れていると思うもの、②家庭で重視しているものと、保育園や幼稚園で力を入れてほしいものについて調べた。主な結果は次の通りであった。(1)発達の領域―①全体的傾向として身体発育は進んでいる領域として、言語や社会性は遅れている領域とみなされている。また、運動と生活習慣は平坦部よりもへき地で進んだ領域として、知識・理解や言語はへき地よりも平坦部でより進んだ領域とみなされている。②養育態度については、身体発育や生活習慣は家庭で重視している領域であり、社会性や運動は保育園や幼稚園で重視してほしい領域であった。また、知識・理解や言語は家庭でも、保育園や幼稚園においても重視すべき領域であるとされている。(2)能力の側面―①全体的傾向として運動は進んでいる能力として、記憶や数量は遅れている能力とみなされている。また、運動はへき地で進んでいる能力、記憶は遅れている能力、言語は平坦部で進んでいる能力とされている。②養育態度については、言語は家庭で、運動や数量は保育園や幼稚園で重視すべき能力であり、知覚や記憶は家庭でも、保育園や幼稚園でも重視してほしい能力とされている。また、へき地では知覚は保育園や幼稚園で、記憶は家庭で重視すべき能力であるとされている。
- 1979-03-23
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