インフラマゾームによるウイルスの認識
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概要
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ウイルスが感染すると, 細胞はウイルスを認識することにより, ウイルスを排除するための防御機構を開始させる. 自然免疫によるウイルス認識機構の中で, Toll-like receptors(TLRs)やRetinoic acid inducible gene-I(RIG-I)-like receptors(RLRs)はよく理解されているが, Nod-like receptors(NLRs)によるそれはいまだ不明な点が多い. NLR ファミリーは, さまざまな刺激により活性化され, 細胞質内でcaspase-1を活性化させるための分子基盤「インフラマゾーム(inflammasome)」を形成する. これにより活性化したcaspase-1は, 細胞質内の未成熟型IL-1β(pro-IL-1β)やIL-18(pro-IL-18)の分泌を促進する. インフルエンザウイルス, 水疱性口内炎ウイルス(VSV), 脳心筋炎ウイルス(EMCV), アデノウイルス, ワクシニアウイルス, マウスサイトメガロウイルス(mCMV)はインフラマゾームを活性化してIL-1βを誘導する. 本総説では, 最近になって明らかとなってきたインフラマゾームによるウイルス認識機構について概説する.
- 2011-02-25
論文 | ランダム
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