重度視覚障害者の入試問題図の触読と問題解決
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概要
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視覚障害者用の大学入試点字問題には多くの触図が含まれている。大学センター試験問題を学生に解かせ、その解答行動においてこれら触図が視覚障害者にどのように利用されているのかを観察した。まだ事例研究の段階ではあるが、被験者は触図を利用して問題をとくことができた。模式図や地図の触図は比較的容易に理解できた。しかし、統計グラフなどは、特にそのグラフ形式についての経験の影響が触覚による認知に大きく影響した。入試触図のような抽象概念や知識と結びついた図の触図では、形の認知ができるかという問題以上に、その事象についての知識が重要であること、知識と結びつけた図の教育が重要であることが示唆された。
- 筑波技術短期大学学術国際交流委員会の論文
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