フランスの「ビズ学校」における異年齢学級の実践 : 「フレネ教育」の導入の視点からの考察を中心に
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概要
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本稿は,フランスのマイエンヌ(Mayenne)県,ボーモン=ピエ=ドゥ=ブフ(Beaumont-Pied-de-Boeuf)という農村にある公立小学校「ビズ学校(Ecole Bizu)」の異年齢学級において,筆者が2009年3月12日(木)~3月13日(金)の二日間観察した内容を中心に,同校の教育実践について考察するものである。「ビズ学校」は,全校に一学級しかない単級学校であり,筆者の訪問時の2009年3月には,CE1~CM2[小学校第2~5学年]の子どもたち26名が一つのクラスで学んでいた。「ビズ学校」においては,担任教師であり校長を兼務しているエルベ・ムレ(Herve MOULLE)が,長年コンピュータの導入という独自性を発揮しながら,「フレネ教育」の「フレネ技術」を部分的に導入した教育実践を展開している。また,教室には,「フレネ技術」と並んで「フレネ教育」の重要な要素となる「学習材」も,豊富に備えられている。本稿では,セーヌ=エ=マルヌ(Seine-et-Marne)県のモーホガール(Mauregard)にある「モーホガール初等学校(Ecole Primaire de Mauregard)」の異年齢学級における教育実践との比較も部分的に交えながら,「ビズ学校」の教育実践の特徴について考察していく。キーワード:異年齢学級, 「フレネ教育」, 「フレネ技術」, 「学習材」, フランス, 単級学校
- 2011-03-15
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