孫文『実業計画』の同時代的位相 : 英・中文初出稿とその評価をめぐって
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概要
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『実業計画』は,孫文の重要著作のひとつである『建国方略』の一角をなし, I中国の繁栄富強を達成するための青写真」として現代中国においても特別な位置を与えられている.ただし,現在の孫文研究における『実業計画』への肯定的評価の多くは, 大規模な外資導入によって「社会主義市場経済」を実現しようとする政治的・経済的要請から発したものであり,成立当時の『実業計画』の実像がなおざりにされている感が強い.本稿ではまず, r実業計画』の英文および中文の初出稿が掲載された雑誌・新聞を主に参照しながら,同書の成立過程を明らかにする.次に,第一次世界大戦終結直後の時代背景を視野に入れ,同書への同時代的評価を可能な限り多角的に検討する.その際には,先行研究の規範となってきた経済学に加えて工学の観点もとりいれ, 20世紀初頭の中国において新たな知識・技術者階級として勃興しつつあったエンジニア集団が『実業計画』をいかに捉え,彼らの問題圏に引き付けたかを探る.
- 2010-12-20
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