中学校第2学年における図形の定義指導の要因に関する研究--2学級の調査結果を比較して
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概要
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本研究の目的は図形の定義構成及び定義活用の場面を取り入れた授業により,図形の定義及び図形間の関係の捉え方についての変容があることから,その指導要因を明らかにすることである。そのために,まず,これまでの研究成果を踏まえ,定義指導の構想を立てる。次に,数学の成績においてほぼ等質であると考えられる2学級に対して,指導構想を基に授業を実施し,その授業前後で行われた図形の定義及び図形間の関係についての捉え方に関する実態調査の概要及びその結果を示す。さらに,同様な定義構成場面,パズルによる構成活動での定義活用場面の有無の2学級に対する調査結果を比較することにより,図形の定義構成及び活用に関する指導が生徒の変容に影響することを解明した。その結果,次のような指導要因を抽出することができた。それは生徒の積極的な取り組みによる定義構成場面及び定義活用場面の設定である。
- 千葉大学教育学部の論文
千葉大学教育学部 | 論文
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