中学校音楽家における教材としてのオペラ
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概要
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中学校音楽科の授業,あるいは学内行事として行われる合唱活動を通し中学生に芽生えた歌唱への関心,それを生涯にわたって持続させ,また発展させていくための教材として,オペラの可能性に着目したのが本研究である。昭和23年以降の教科書にはさまざまなオペラが取り上げられており,現在使用されている2社の教科書で扱われるオペラ作品は「アイーダ」である。中学生の興味や関心をより高めるためには,「アイーダ」のような悲劇的な内容よりも,喜劇的要素を持つオペラが適しているのではないかという仮定のうえ授業を行ってきた。また中学生に実施したアンケートからも同様の仮説が生じた。中学生にとって,オペラはイメージが曖昧である一方,タイトルや部分的な旋律に限れば身近なものでもある。本研究は,教科書に取り上げられたオペラ作品,アンケートの結果,また指導経験などの検証から,中学生の教材に相応しいオペラ作品とは何かを探ったものである。
- 千葉大学教育学部の論文
千葉大学教育学部 | 論文
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