労働市場の環境と出生力の日独伊比較||ロウドウ シジョウ ノ カンキョウ ト シュッショウリョク ノ ニチ ドク イ ヒカク
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日本,ドイツ,イタリア3カ国の出生力水準を比較すると,ドイツやイタリアの出生力が1990年代半ば以降,回復もしくは横ばいにあるにもかかわらず,日本のTFRは低下を続けている。ドイツでは母親の労働力化が最も進み,日本では母親の労働力化は限定的,イタリアでは母親の労働力化は進んでいない。すなわち,ドイツでは,母親の労働力化の進展と出生力の維持を両立しているといえる。この背景には,ドイツにおける早くからの育児休業制度の整備と取得率の高さ,女性労働のパートタイム化があるといえる。イタリアの近年の出生力水準の回復の背景には,近年の育児休業制度の整備があると考えられ,女性労働のパートタイム化が進展すれば,母親の労働力化が進む可能性がある。日本では既に女性労働のパートタイム化は進んでいるため,パートタイム労働における育児休業の今後の整備によって,出生力維持できる可能性があると考えられる。
- 関東学院大学経済経営研究所の論文
関東学院大学経済経営研究所 | 論文
- 業績評価およびバランスド・スコアカード導入の実態調査
- 日本的経営におけるEVAの意義 (特集2 グローバリゼーションと日本的経営)
- 管理会計における原価企画の意義 (特集3 日本的経営の崩壊?)
- ある音楽ファンたちのオンライン上でのアイデンティティの考察
- 指定管理者制度の税法的考察