映像認識をとおしての問題解決と自然認識の心理生理学的考察-1-
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概要
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本報においては心理生理学的立場から中枢神経系の機制を受ける脳波を対象として、実際の授業における学習者からの脳波を授業に沿って測定し、脳波の指標としての可能性と、学習活動における問題解決の展開における脳波の変化について検討した結果について報告する。授業は堺市内の公立小学校でのものであり、5年生の理科授業において、測定機器の能力から2人の児童を抽出して脳波を測定した。授業は3時間であった。その結果、脳波のパワースペクトル分析から、平均値+1標準偏差を超えるパワー値を取るもの(HPS)と、パワー平均値-1標準偏差未満のパワー値を取るもの(LPS)の出現頻度の変動が指標としての有効性をもつといこと、そのとき脳波の周波数帯域別でいえばβ波帯域のHPSの出現頻度がより有効であろうと考えられること、また、そのβ波帯域のHPSを指標とすれば2人の被験者の問題解決の展開における場面の特徴を比較検討することができることなどが指摘された。
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