GFP遺伝子を導入した栄養膜幹細胞の自発的分化と遺伝子発現量の解析
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概要
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Ota, Hiroshiマウス胚盤胞期胚から栄養膜幹細胞 (trophobalst stem cells;TS細胞)が樹立された。これらはFGF4とマウス胎仔性線維芽細胞上清(MEF-CM)の存在下で未分化を維持する。さらに胚体外系譜の細胞への分化能を有する細胞である。この特徴から、胎生であり詳細な研究が困難である哺乳類における胚体外組織の発生を解明する有用な材料であると考えられている。またTS細胞は自発的分化において栄養膜巨大細胞への分化することが知られている。本実験においてGFP遺伝子を導入したTS細胞を用いることで倍数体である栄養膜巨大細胞においてGFPの蓄積量が変化すれば、形態に加えもう一つの分化の指標になるのではないかと考えられる。GFPの発現はTS細胞と同等であるかImageJを用いて蛍光強度の解析を行った。その結果、細胞の単位面積あたりの蛍光強度においては栄養膜巨大細胞へ分化することで減少する傾向が示された。しかし、細胞全体への蓄積量においてはTS細胞と比べて栄養膜巨大細胞は約70倍蓄積していたことを示した。
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