大気中の放射性鉛同位体の連続観測
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概要
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大気中の放射性同位体には、天然起源のものと人工起源のものがある1)。天然起源の放射性同位体には、地表面から空気中に散逸したものと、主に成層圏で酸素や窒素と宇宙線との核破砕反応によって生成した7Be(半減期:53.3日)などがある。人工起源の放射性同位体は、大気圏内の核爆発実験で生成した核のほかに、原子力施設から許容の範囲内で放出した核種および事故等によって放出した核種である。これらの核種は、対流圏と成層圏のいずれか、あるいは両方に存在しているが、その挙動は著しく異なっている。大気中に存在する天然起源の放射性同位体として、ウランおよびトリウム系列の娘核種のRnやPb、Bi、Poの同位体が存在する。
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