中学校国語科における新しい古典教育の方向性
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概要
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平成20年3月、小中学校の学習指導要領が告示され、小学校では平成23年度から、中学校では平成24年度から完全実施となる。その中でも国語科でとりわけ大きく注目されているのが〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕の新設である。平成10年度版学習指導要領の〔言語事項〕の代わりに設けられた〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕により、小学校1年生から中学校3年生まで、系統立てた古典学習が求められることとなった。戦前、古典が軍国主義の浸透に利用され、戦後、古典教育が軍国主義をあおったとの批判から、「中学校の国語教育は,古典の教育から解放されなければならない。」(昭和22年度版学習指導要領)と言われた時代があったことを思うと、今回のこの改訂は、古典教育の大きな転換点であるばかりでなく、今後の国語科教育に、また、それを受ける児童生徒に大きな影響を与えるものと考える。そこで、これからの中学校国語科で求められる新しい古典教育の方向性について小中の連携を踏まえて考察する。
- 2011-03-31
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