Globalisierung und Sprachenpolitik : Schulsprachenpolitik in Japan und Deutschland
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概要
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日本人は地理的条件により近代にいたるまで外国語に接することが稀であり、古来より「ことば」をある独特な形で受容してきた。本来外国語である漢文を、訓読法を用いて日本語に置き換え学んだ。明治維新においては脱亜入欧の動きの中で、西欧語の特徴を取り入れながら国語改革が行われた。しかし、日本語の中に「異質なもの」を無意識に排除する精神性が潜んでいた。この精神性は日本の言語政策に色濃く影響している。 21世紀に入りますますグローバル化が進行する中、各国では言語教育において様々な対応が求められている。多言語・多文化社会が時代の要請であるにもかかわらず、日本では英語一辺倒の言語政策が進み、学校教育から言語教育の多様性が失われ、外国語を学ぶ権利が奪われつつある。ドイツでは三分岐制度の教育制度において、中等教育段階では各学校タイプに応じた言語教育が展開されている。グローバル化の波の中ドイツにおいても英語教育が義務化され、ノルトライン・ヴェストファーレン州では2009年2月から小学校1年で英語教育が始まったが、しかし、学校教育における言語政策として言語の多様性は保障されている。戦後アメリカ型の教育制度が日本に導入されて以来、公立学校における言語政策は「English only」という袋小路に迷い込んでいる。それは現在の言語政策が、日本特有の言語受容に見られる無意識の内向き志向に陥っているからである。
- 龍谷大学龍谷紀要編集会の論文
- 2009-03-12
著者
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