A Systemic Approach to the Function of Tone and Intonation in Japanese
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概要
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この小論では、日本語の節音調(イントネーション)体系を 選択体系機能文法の枠組みで分析する。選択体系機能文法理論において層は、音声、音韻、語嚢文法、意味という4段階に区分されている。また、同理論では意味を分析する三つの「メタ機能」も重要な柱である。英語のように節音調が雄弁である言語は、対人関係とテクスト形成という二つのメタ機能において節音調が果たす役割が大きい。これに対して日本語は、主要な方言では語嚢が高低ピッチで区別されるアクセント体系である。この面で日本語は、語嚢文法という層において語嚢音調が支配的であると考えられる。以下、メタ機能別に分析の論点を示す。観念構成面では上述の語嚢アクセントに加え、脚列配分(Tonicity)と音調域配分(Tonality)について分析を行う。対人関係メタ機能に関しては、心的姿勢(Key)肯否極性(Polarity)が日本語においても該当すると考えられ、英語と同様である。しかしながらテクスト形成メタ機能では、パラトーンは日本語において検証されたものの音調一致(tone concord)と音連続(tone sequence)は日本語では対応する現象はないように思われる。
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