グループワークを用いた教室活動に対する精読受講生の受け止め方の形成プロセス : 会話活動と翻訳活動に注目する場合
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概要
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本研究は、精読の授業改革を目指して精読授業にグループワーク(以下GW)を用いた会話活動と翻訳活動を導入した。そして、精読受講生が二つの活動に対する受け止め方の形成プロセスを、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチで探った。受講生はこれまで受けてきた教育で形成された日本語学習に対する認識のもとで活動を評価して、翻訳活動は彼らの認識に合致しており、肯定的な受け止め方に至ったが、会話活動はそれにそぐわない箇所が多く、否定的な受け止め方が形成された。翻訳活動に対する肯定的な受け止め方から、教師一斉授業を受けてきた精読受講生は、GWのような学習者を中心とする活動を受け入れられることを示した。ただし、受講生が受け入れられるGWは、会話活動のような彼らの認識にそぐわないものではなく、翻訳活動のような彼らの認識に合致しながら新たな要素を加えたものである。今後、GWの会話活動を精読授業に導入する際に、受講生の認識に合致するように活動を修正することが望ましい。This study introduced the group work that involves conversation activity and translation activity in order to improve the basic Japanese course. And it studied the formation process of perception of these two activities among the participants by using Modified Ground Theory Approach. The participants evaluate these two activities based on the recognition of their former traditional Japanese learning experience. The result of the research suggests that the translation activity agreed with their recognition, and therefore is approved by the students. The conversation activity, on the contrary, does not agree with their recognition, and therefore is not welcomed by the students. In the future, it is preferable to adjust the activity to agree with the participant's recognition when the conversation activity of the group work is introduced into the class.
- 2008-07-19
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