中国人中学生が支援者との協働による作文生成において解決した問題について (第28回 日本言語文化学研究会) -- (発表要旨)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在,外国人生徒へのより良い支援のあり方が模索されている。本研究では,作文の生成を一つの問題解決の過程と考え,日本語・中国語能力共に高水準にあると考えられる中国人中学生1名と,母語話者を含む支援者2名の協働による作文過程で,どのような問題を特定・解決しているかを記述・分析した。その結果,学習者の意識は低次の問題解決に大きく傾いているが,支援者の存在により高次の問題解決も試みられ,半数は支援者の存在によって問題の所在が明示的になっていることが明らかにされた。しかし,全体的に母語による発話が少なく,いつでも母語が使えるような状況を設定するだけでは,母語が十分に活用されない可能性があることが示唆された。
- お茶の水女子大学日本言語文化学研究会の論文
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会 | 論文
- JET青年を対象とした日本語教師養成コースの設計と実施 (第33回日本言語文化学研究会発表要旨)
- 外国人児童を対象とする母語を活用した教科学習支援の縦断的研究(第32回 日本言語文化学研究会 発表要旨)
- 日英語の新聞社説における接続表現 : 文の連接をめぐって
- 『忘却の河』の構造をめぐって : 方法と内容の接するところ
- 連体修飾の使用状況に関する一考察