分娩と閉経が動脈硬化に及ぼす影響
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概要
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分娩・閉経と動脈硬化の関係を青森県一般住民で疫学的に検討した.対象は平成18~21年度の岩木健康増進プロジェクト健診に参加した成人女性735人であった.生活習慣,生殖歴,血液検査,脈波伝播速度brachial-ankle PWV(baPWV)を測定した.その結果,非閉経群より閉経群がbaPWV,収縮期血圧,LDLコレステロール及びHbA1cが有意に高値であった.分娩回数が多いほど,baPWV,収縮期血圧,HbA1cが高値であった.一方,未産婦では,非閉経群より閉経群がbaPWV,LDLコレステロール,HbA1cが高かったが,経産婦ではそれに加え収縮期血圧も高かった.さらに閉経前・後ともに未産婦より経産婦の方がbaPWVおよび収縮期血圧が高かった.またbaPWVは喫煙と,収縮期血圧はBMI・喫煙・飲酒と正の相関関係がみられた.以上より,閉経や分娩が各々独立して動脈硬化を促進することが明らかになった.また,若年期からの生活習慣も重要と考えられた.
- 2011-03-15
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