「境界地域」を叙述する―オストマルク協会編『ドイツのオストマルク』(1913年)を読む―
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概要
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本稿は、オストマルク協会編『ドイツのオストマルク』の叙述を検討し、「境界地域」がいかに叙述されているかを分析しようとするものである。オストマルクとは、ドイツの東部境界地域を示す言葉であり、この当時は主にポーゼン州、ヴェストプロイセン州を指していた。この地域は、ドイツ人とポーランド人の民族闘争によって特徴付けられており、本書は、この闘争においてドイツが有利になる根拠を提供するために著されたものである。そこで本稿は、このような思想がいかに叙述に現れるかを検討したい。まず、プロイセン=ドイツの東部諸州の成立及びその地におけるドイツのポーランド人政策を概観する。続いて、本書を出版したオストマルク協会についてみてゆく。最後に、本書の中の特に歴史に関する叙述を検討する。
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