The Effects of Study Abroad : Methodological Approaches
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概要
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研究ノートA qualitative ethnographic approach towards understanding the influence of overseas study permits researchers to see how a sojourn affects the daily lives of participants. However, the structure imposed by a school's curriculum limits the opportunities for ethnographic observation of high school sojourners. Students have only a few free minutes between classes and short periods during lunch and after school. These times, while permitting conversation, severely restrict the variety of socially interactive opportunities available to students. Any behavioral changes induced by overseas study are thus difficult to observe. This paper discusses these issues and the methodological solutions employed in actual fieldwork to avoid a potential dearth of information, namely utilizing additional methodologies to incorporate feedback from educators, parents, and other students to build a robust perspective of the participants. Examples from my own research into the influence of a one-year sojourn among a class of Japanese high school students are presented.留学がその経験者の日常生活にどんな影響を与えているかを理解することを目的とした研究には、観察などを中心にしたエスノグラフイーを使った質的研究方法が適している。しかし、日本の高校生を研究対象にした場合、学校の構造やカリキュラムにより、生徒は学内ではごく限られた社会生活を送っており、従って研究者が観察できる生徒の社会的行動も限られてしまう。たとえば授業間の休み時間が短い為、他の生徒と交流することもあまりできず、また、昼食時、放課後も自由な会話はなされているが、時間、校則などの制限もあり、生徒の行動は完全に自由であるとは言えない。従って、留学から帰ってきた生徒たちの間で、留学によって受けた影響が日常生活にどのように反映しているかを観察だけで探るのは困難である。この論文はこれらの問題点に触れ、どうすれば留学の効果に関して十分な情報が得られるのか、実際に私の研究で用いたフィールドワークでの研究方法を説明しながら解決策について述べる。私の研究では留学を経験した生徒のみならず、学校関係者、生徒の親、留学していない生徒にもインタビューをし、様々な視点から意見を集め、1年間留学した日本人高校生が日常の社会生活において、どのような影響を受け、変化をもたらしたかについて考えている。
- 2004-03-01
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