滅失届を用いたニホンカモシカの死亡地点の環境と死因・死亡年齢・死亡時期の分析―盛岡市における事例―
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概要
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岩手県盛岡市において、ニホンカモシカ(Capriconis crispus)の滅失届155件(15年間分)を用いて死亡場所の環境と死因・年齢構成・死亡時期を分析した。死亡場所は、広葉樹林やスギ・ヒノキ人工林よりも畑地と水田が多かった。また、道路・線路から200m以内の場所に多かった。性比はほぼ同じであった。死亡個体数は春に多く、オスが多く事故死していた。死因を分類した結果、多くの個体が慢性病変を保有していた。しかしこれらの要因は、今回の結果からは明らかにできなかった。滅失届以外にも、生態調査や環境調査など、より具体的な環境利用の調査が必要であると考えられた。We analyzed the death data (1991-2005)of 155 Japanese serows (Capriconis crispus) in Morioka, Iwate, with respect to the followingi tems: surroundings and vegetation of the discovery spots, season, and the age structure of death of the serows. The dead serows were discovered mainly in farms and rice fields rather than in broad leaf forests and conifer plantations. In addition, they were usually discovered within 200 m of a road or railway track. The numbers of male and female serows were approximately equal. Manyserows died in spring, and many male serows died in automobile and train accidents. The results of 51 autopsies revealed that chronic disease was often the cause of death. Since we were unable to clearly determine the factors related to the death of the serows, a survey of the habitat of the Japanese serow-particularly of the vegetation of its habitat should be conducted.
- 2007-03-29
著者
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青井 俊樹
岩手県立大学農学部
-
青井 俊樹
南ステーション
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青井 俊樹
北海道大学農学部附属演習林和歌山地方演習林
-
Aoi T
Iwate Univ. Morioka Jpn
-
Aoi Toshiki
Department Of Environmental Sciences Faculty Of Agriculture Iwate University
-
青井 俊樹
岩手大学農学部共生環境課程
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Aoi T
Hokkaido Univ. Wakayama Jpn
-
Aoi Toshiki
Faculty Of Agriculture Iwate University
-
青井 俊樹
北海道大学天塩地方演習林
-
Aoi Toshiki
Iwate Univ. Iwate Jpn
-
Aoi Toshiki
Department Of Environmental Sciences For Sustainability Iwate University
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