学級で心を育む「お絵かき遊び」 (III) : 特別な支援を必要とする子どもへの活用
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概要
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学級で子ども達の心を育む手法として「お絵かき遊び」を実践し、多くの子どもたちにその有効性があることを実証している (岡田・松本, 2007)。本研究では、この手法を学級で特別な支援を必要とする子ども達にどのように活用できるかについて検討した。特別な支援を必要とする子どもは、言語的コミュニケーションがうまくとれず、その特性を理解してもらえない場合が多い。これら特別な支援を必要とする子どもが「お絵かき遊び」で絵を描くことは、言語的ハンディキャップを補う自己表出の手段になる。絵にはその時の心的な状態が現れるので、絵に変化が起きるとき、その子どもの心にも変化が起きている場合も多い。また、担任が「お絵かき遊び」で描いた絵を大切に扱うことは、その子どもを理解し大切に扱うことになり、学級集団がその子どもを理解しその子どもを大切に扱うことにも発展する。このことは、特別な支援を必要とする子どもの 2 次的障害の予防につながる。これらから、「お絵かき遊び」は特別な支援を必要とする子ども達においてもその心を育む方法として有効であると考えられる。
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