加茂市立図書館坪谷善四郎関係資料とその意義
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概要
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原著論文【目的】本研究の目的は,新潟県加茂市立図書館が所蔵する坪谷善四郎関係資料の概略と特色を把握し,その図書館史研究上の意義を明らかにすることにある。坪谷善四郎は大橋図書館(現三康図書館)の図書館長を務め,東京市議会議員として,東京市立日比谷図書館の設立に貢献した人物として知られている。【方法】加茂市立図書館所蔵坪谷善四郎関係資料の調査を実施し,その資料種別,各種別の内容および特色,保存状態を検討した。さらに,現在三康図書館が所蔵する坪谷善四郎関連資料と比較し,現存する坪谷関係資料の全容を推定した。【結果】加茂市立図書館坪谷善四郎関係資料とは,坪谷が郷里加茂に寄贈した自筆資料や坪谷収集資料類である。自筆日記,雑稿類,加茂町立図書館寄贈台帳,写真集・アルバム・旅手帳,回顧録,絵葉書集,名士書簡類などからなる。たとえば,日記と雑稿類は,坪谷自筆の活動日誌や雑誌などに掲載した原稿類を集めたものである。それぞれ推敲や修正の形跡がみられ,図書館史上の歴史的事実を確認することや,坪谷の思考のプロセスをたどることができる。今回の調査の結果,坪谷善四郎関係資料は,現在未整理のままではあるが,豊かな内容を持ち,東京市立図書館をはじめとする,わが国図書館史研究の第一級史料であることが明らかになった。
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