光覚における断続光の時間的加重効果
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概要
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(1)網膜の中心宿に時間的に断続して照射する強度の等しい二つの閃光問の時間間隔(t)と閲に要する二つの閃光の総光量(IT)との関係を求めた。tが比較的短かい範囲においてほ主として次の三つの型がみらわた0 i) Davyの結果と同様にITの値は単独光の関におけるIToの値と等しく一定値をとる。このことは二つの閃光間に「完全な」加重的効果があることを示すo ii) ITの値はIToより小さくなそ。すなわち, 「遇」加重的効果のあることを示すo iii) ITの値はIToより大きく,Tが増大するとともに増していく。これは「部分的」加重効果を示す0 i)およびii)の場合でもーの値が大となるとiii)のような現象を示し,やがて加重効果がまったくなくなってITが一定の段階に達する。(2)断続光の閲における総光量(IT)と総持続時間(T)との関係をしらべた結果,単独の光におけるITとTの関係とはまったく異なった傾向がみられた。これは二つの断続光それぞれの持続時間,あるいは聞測定の方法に直接起因する要田が含まれているためとも考えられる。
- 信州大学人文学部の論文