『太平記要覧』覚書
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
『太平記』のような長編の作品の場合、内容を要約したダイジェスト版が想定されるのだが、従来紹介されている資料は古態本を底本にした『太平記抜書』だけであった。ここに粗述する西尾市岩瀬文庫蔵『太平記要覧』は貞享五年の版本で、ありふれたものと思われるのだが、他には神戸大学蔵本が知られるのみである。本書は『太平記』の流布本をもとにして、全章段の筋書を四巻八冊に抄出している。『太平記』の本文そのものを残しつつ内容を摘記し、また和歌・落首など韻文類をほとんど採録しているのが特徴であり、近世初期における『太平記』享受相の一端を示す資料として紹介する価値はあろう。
論文 | ランダム
- Studies on Morphinan Derivatives. I. : By-products in the Synthesis of 3-Methoxy-N-methylmorphinan.
- 合成Chloromycetinに関する研究-〔その1〕dl-Chloramphenicol(dl-Chloromycetin)の抗菌作用-
- 超分子と薬学
- 修飾シクロデキストリンの分子認識とセンシング
- Near-Infrared Magnetic Circular Dichroism of Catalase and Heme Octapeptide : Comparison with other Hemoproteins