研究解説 : 鉄筋・繊維材料による地盤・斜面の補強工法
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概要
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土塊の中に鉄筋や繊維材料など配置して土塊中に生ずる最小主ひずみ(伸びひずみ)の発生と発達を拘束し土塊の安定化を図る引張り補強工法の原理と研究の現状について述べている。力学的原理は鉄筋コンクリート梁と似ているが、土塊内のひずみが大きく発生しようとする破壊領域の位置と最小主ひずみの方向を予測することが容易ではない。補強材の配置計画は上記の情報に基づくことになる。補強材を配置した場合の土塊の安定計算を極限つりあい法で適切に行うには破壊パターンと補強材力を適切に予測できる必要がある。本解説では砂斜面を金属性ストリップと法面工を用いて効果的に補強する方法とそのメカニズムを小型室内模型実験の結果に基づいて説明している。さらに粘性土盛土を締固め管理・排水・引張り補強の目的で不織布を用いて補強する方法を高さ4~5.5mの4つの実大試験盛土(そのうち3つは千葉実験所に建設)の観測結果に基づいて説明している
- 1987-01-01
著者
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山内 裕元
Penta Ocean Co., Ltd. (formerly Graduate Student of University of Tokyo).
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山内 裕元
Penta Ocean Co. Ltd. (formerly Graduate Student Of University Of Tokyo).
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