各種ホルモン剤が西瓜の着果に及ぼす影響-予報-
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概要
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1.本実験はトマト、南瓜等に於て既に実用化されているホルモン剤による雌花処理に依り、西瓜の着果率の向上と増収を企図し、併せてホルモン剤の種類濃壕を比較検討する為に実施した。2.本実験年度に於ては西瓜栽培に対する外的条件は著しく不良であったが、実験圃場の生育は概ね良好にして各区共大差なく、従って実験は順洞に進められた。3.ホルモン処理は無処理に対して何れも着果率(100:150~160)を増進し、収重量(100:130~140)を増加し、顕著な効果を示している。4.供試ホルモンの種類に就ては3種共大同小異であるが、南瓜の場合と同様に24-Dが僅かに優っている。但し之等ホルモン剤の稀釈濃度の問題に就ては、更に実験を重ねてその優劣を験知する必要がある。5.之を要するにホルモン剤の種類と濃度に就ては更に検討を要するが、本実験に供用せる程度の範囲内に於ても、反当収個数で約800個、反当収重量で約500貫の増収となり、使用薬剤費と之に要する其の他の経費を償って、遥かに余りあることを実証している。更に実験を重ねて実用化すれば西瓜の生者経済に寄与出来るものと考察される。
- 奈良学芸大学の論文
- 1954-12-00
奈良学芸大学 | 論文
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