系譜史料としての新出土墓誌 臨海出土墓誌群を材料として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
筆者は近年、石刻の史料的特性とは何なのかという問題を考えている。そして、後述するような石刻の史料的特性を強く見出すことのできるものとして、墓誌と題名に注目し、他の典籍の形で残された史料とは異なる利用の可能性があることを、いくどか発言してきた。この文章では、これまでにも検討材料として提示している漸江省東部の臨海市(台州臨海県)出±の南宋墓誌群について、そこに見出される±大夫の家系を旦ハ体的に検討し、これまで述べてきた墓誌の史料的特性の確認と、それによって明らかにできることを述べたいと考える。ただし、本稿においては、宋代の官僚家系について論じることよりも、墓誌、とくに特定の地域から発見された墓誌群の史料的価値の確認とその利用の可能性、さらには限界の検証に、重点を置く。そして、こうした検討は、今後も出現し続けるであろう新出墓誌史料の利用のための準備作業となると考えている。
論文 | ランダム
- カタルシスなき悲劇 : Jude the Obscure 論
- 現代尺八曲の楽曲分析と分節法に関する一考察 : 新作独奏曲『光昏』の場合
- ソナタ形式における主動機展開法の研究 : Beethovenのピアノ・ソナタ作品2 No.1 第一楽章の場合
- G.コサードの「和声の技法」における転調についての比較研究
- SEWBの教育体系 (使いやすいソフトウェア生産技術--SEWB)