小学校の消費者教育における学習展開過程の研究
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概要
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小学校における現在の消費者教育は、1~6年生にまたがって生活、社会、家庭の3教科に分散して実施されている。このため、実際の消費者教育の指導目標や指導内容は、各教科の特性が要因となって何らかの影響を受けていると考えられる。3教科で実施されている消費者教育の現状を分析し、その影響の実態を明らかにしたいと考えた。そこで、消費者教育の学習展開過程を分析の指標とし、各教科における消費者教育の指導目標と指導内容について学習指導要領、及び、指導書、さらに授業実践例から分析した。その結果、小学校の消費者教育では、現状把握・問題把握、基礎的知識の習得などは扱われているが、意思決定、価値決定、価値形成、実践化の能力の育成を扱ったものが少なく、特に生活科や社会科では、現状把握・問題把握にとどまる傾向があった。
- 大阪教育大学家政学研究会の論文
大阪教育大学家政学研究会 | 論文
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