近地地震の震源決定に関する二、三の問題 : 新潟地震の余震を例として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1964年6月の新潟地震の余震の震源決定を扱った前論文〔KAYANO(1968)〕において,1)P波の発現時刻のみを用いて,2)P波およびS波の発現時刻を用いて,発震時,震央位置および震源の深さ等の決定を行ない,1)の方法によって約200個,2)の方法によって約400個の震源が決定され,両方の結果を比較し,2)の方法で得られた結果の方がより一層妥当であると考えられることを述べた.またVp,Vp/Vsを求めたが,非常に大きなバラツキを示し,個々のVp,Vp/Vsの値そのものを過信すべきでないことを述べた.本論文においては,データの取扱いと計算方法に二,三の改良および変更を加えて震源の再計算を行った.特に前論文では残差の著るしく大きなデータを含む地震についての結果は信頼性に疑間があると考えて除外したが,今回は残差の大きなデータの棄却を行った結果著るしい改善のあとがみられた.そこで得られた結果およびこれに関する二,三の問題について述べる.Some problems in epicenter determination of local earthquakes from data obtained by observation net consisting of a few or several stations were investigated. Origin times, epicenter locations and focal depths of aftershocks of the Niigata earthquake of June 16, 1964, were redetermined.
論文 | ランダム
- ゲノム創薬(2)ゲノム創薬と薬理ゲノミクス
- ネットユーザー参加型3DCGアニメーション作成システムの構築
- 409 炭素鋼の再熱割れ感受性に及ぼす金属組織の影響
- 307 Cr-Mo鋼の再熱割れ感受性に及ぼす金属組織の影響
- 335 接種効果を利用した球状黒鉛鋳鉄用溶接棒の開発(第2報)