第2章 必修教科等の研究 8 技術・家庭科 社会や生活に主体的に対応していく力を育てる食教育
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概要
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家庭分野における食に関する指導については,食事や栄養・食材選択能力などの重要性と合わせて地域の産物,食文化の理解,基礎的・基本的な調理の知識と技術などに至るまで総合的にはぐくむことが必要とされる。さらに新学習指導要領においても,技術・家庭科の特質を生かして食育の充実を図るようにすることが明記されており,その中で中学生に必要な栄養量を満たす1日分の献立や地域の伝統的な食文化や行事食・郷土料理を扱うことが示されている。昨今,食育の重要性は至るところで叫ばれている。ただ中学生の現状を見てみると,自分で食事を整えていることはほとんどなく,出された物を食べるか店で好きな物を選んで買って食べるかが多い。このような受動的な食生活の実態を把握して学校の家庭分野で行う食の授業では,より生徒の生活に近い部分で役立てられる内容にしたいと考え,実物の呈示や調理の実践などで「本物」を扱い,授業の題材に,行事食や郷土料理を取り入れて,人間の暮らしを豊かにしてくれる知恵が豊富にあることが伝わるようにした。このように身近な生活の課題を主体的にとらえ,課題の解決を目指すことは,よりよい生活を営む能力につながるものと確信している。本研究を通して,自らの食が健康に左右することを実感して生活し,自ら食環境の改善に努めていこうとする態度を養い,これが将来にわたって自立した生活を支える力となることを伝えたい。
- 2010-05-20
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