青年期人ロ移動の分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
第二次大戦後の日本の国内人口移動動向の推移については、2度のベビーブームによる人口年齢構造の偏りとUターン仮説の組み合せにより強力な説明が得られる。従来、Uターソを含む移動行動についての研究は、全国規模では集計レベルにほぼ限定されていた。本稿では、ライフサイクルにおける移動歴が個人単位で調査された厚生省人口問題研究所の1986年「地域人口の移動歴と移動理由に関す人口学的調査」のデータを用い、個人レペルでのUターン仮説の検証を試みた。近年における青年期移動者を把握するため、これまであまり分析の進んでいない世帯主の子(なかでも別居子と出戻子)に焦点を絞り、予察的分析を行った。その結果、別居子では結婚時における比較的短距離の移動の卓越が示唆されたが、出戻子では非大都市圏と大都市圏の間でUターンをする者の存在の大きさが明らかになった。今後の詳細な分析で、さらに深く仮説検証を行いたい。
- 奈良大学の論文
著者
関連論文
- 地理学研究・教育のためのGISの課題 : GISと分析手法のリンケージ
- 地域メッシュ統計を用いた人口分析の試み
- インターネットによる地域情報提供サービスの評価分析
- 奈良大学における GIS 教育とカリキュラム
- GIS(地理情報システム)からみる阪神・淡路大震災被災地域の復興状況
- 阪神淡路大震災の災害データベース作成と防災GIS : 奈良大学防災調査団の実践的活動から
- 青年期人ロ移動の分析
- 国内人口移動の規定要因の分析
- 都道府県間人口移動パターンの推移について
- 奈良大学研究助成概要報告 国勢調査小地域統計データによる関西学研都市地域の人口分析--2005年国勢調査データからみた近年の変容
- インターネットによる地域情報提供サービスの評価分析