U・S・Aの花崗岩地形4例
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概要
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筆者はこれまでにも組織地形の調査を行なってきた.特に他の岩石にくらべ,Jointの存在やその密度・Weatheringの速さや量等に際立った特色を有している花闇岩地域・山地を中心に調査を進めてきた1)・2)・3).その結果,同質の花闇岩山地内にあっても,Jointをはじめとする割れめの入り方や密度にはかなりの地域差があり,その差がWeatheringやさらには山地の開析に大きく影響していること.また準平原遺物と思われる山頂平坦面の発達している山地では,風化土壌化が著しく進み時には100m以上の厚さに達し,あたかも砂山のような状況を呈している事例等を報告した.しかし我国をフィールドとしている限り,造山運動の影響を強く受けている環太平洋の孤状列島であり,しかも温暖湿潤な気候下にあたっているため,各地域にみられる地形の性格にもおのずと共通するところが多かった.このため,これらの環境を異にする諸外国の報告を読むにつけ,いずれは自分の目で確認し比較調査を進めたいと思っていたところ,幸い,1977年2月~4月にかけてU・S・Aを横断する機会を得た.しかしながら,調査には極めて短時間であり,横断の途中観測するに過ぎなかった.だが,日本とは異なる大陸であり,また乾燥気候や氷河作用にもとつく地形等大変興味深い地域を訪ねることができた.そこで今回は,以下の4事例地域,すなわち構造運動の影響を強く受けている太平洋岸のMonterey海岸地域・砂漠周辺に位置する Prescott 南部の山地・氷河地形の発達する Sieranevada 山脈中の Yosemite 漢谷・ApPalachian 山地南方の準平原中に位置する残丘 StoneMountain の花崩岩地形について順に報告する.報告にあたっては,観察の精度にも斑があるため,今回は上記したように我国と大きく環境を異にする地域における花闇岩地形の特徴を総体的に把握したいと思っていた初期の目的に合せ,事例毎に,各地域の位置・環境・岩質や地形の特徴等をほぼ同程度で説明し,それらの状態を示す2~3枚の典型的な写真を付けた.
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