メチル 3,4‐ジ‐ο‐アセチル‐2‐ο‐(メチル2,3,4‐トリ‐アセチル‐α‐D‐ガラクトピラヌロネート)‐β‐L‐ラムノピラノシドのマススペクトルについて
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概要
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メチル2-ο-(α‐D‐ガラクトピラヌロン酸)‐L‐ラムノース(1)は植物の水溶性多糖類中には,その構成成分としてかなり普遍的に存在しており,多糖類の酸加水分解によって得られる1→2結合をもつアルドビオウロン酸であるがそのスペクトル的な研究はあまり行なわれていない.筆者らはこれまでに,キハダの水溶性多糖類の構造研究の過程でこのアルドビオウロン酸を分離し,NMRスペクトルについての研究を行なってきた.そこで今回はマススペクトルについて報告する.糖類のマススペクトルは近年構造決定の一手段として頻用されるようになり,結合様式によってほぼ共通する解裂パターンを示すことが明らかになってきた.従って,マススペクトルからその結合様式を推定することが可能になりつつある.そこで化合物(1)の完全アセチル体及びその還元体であるメチル2-0-(2,3,4,6‐テトラ‐ο‐アセチル‐α‐D‐ガラクトピラノース)-3, 4‐ジ‐ο‐アセチル‐β‐L‐ラムノピラノシド(3)のマススペクトルを測定し,1→2結合の特徴を明らかにし,かつウロン酸メチルエステルの挙動についても検討を行なった.
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