精神看護学臨地実習における看護学生の学びに関する研究 : 学生の記述からみる学びの分析
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概要
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臨地実習指導の基礎的資料にするため,精神看護学実習を終了した看護学生64名の実習後最終レポートを使って記述内容を分析した。更に,精神看護学実習目標である①精神保健医療における看護師の役割,②患者理解,③患者・看護師関係をカテゴリーとし内容分析の結果と照合した。64枚の実習記録から773文が抽出され,①精神保健医療における看護師の役割に関しては133文から43カテゴリー,3つのサブカテゴリーが,②患者理解においては,58文から10のサブカテゴリー,2つのカテゴリーが生成された。また,③患者・看護師関係では,469文から32サブカテゴリー,4つのカテゴリーが生成された。これらの結果から,学生は人間関係づくりに苦悩しながらも,援助に自己を媒体とする精神科看護の特徴や精神障がい者観を変化させていることがわかった。学生個々の体験を意味づけながら,学生の思考過程に沿った学習援助方法の工夫が示唆された。
- 呉大学看護学部の論文
呉大学看護学部 | 論文
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