自治体によるイベント情報の効果的な循環―イベント情報公開システムの提案とプロトタイプ試作―
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概要
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論説自治体から各種の広報・広聴が提供されている。しかし、実際には、提供される情報と利用者が望んでいる情報には大きな隔たりがある。その結果、提供された情報が利用されない、または、情報そのものが提供されていることさえ認知されていない、という状況に陥っている。本来、情報とは利用されてはじめてその価値が生まれるものであり、提供者と利用者の双方のコミュニケーションを媒介する役割を担わなければならない。本稿では、インターネットという情報提供手段を活用した、広報・広聴の新しい可能性を提案する。自治体が有する多種・多様な情報を、利用者のニーズにあった的確な情報提供をおこなうことにより、ユーザの利便性を高めるためのIT システムの構築を試みた。具体的には、現在、もっとも自治体の情報に興味を持たず利用もしていないと思われる若者が、どのような情報を提供すれば利用するようになるのか、という調査から明らかになった、「イベント情報」をインターネットを活用し配信・管理するシステムの構築である。今回のシステム構築を通じて、以下の点が明らかになった。1)携帯電話やWeb ページを通じてのイベント情報の提供は、単に「役立つ情報の提供」という側面だけでなく、若者を自治体活動や社会参加に興味を持ってもらう身近なきっかけになる可能性がある。2)自治体には有益な情報が多数存在している。ただ、その情報の価値を適切に判断できていない。3)自治体と利用者(市民・府民)をまきこんだ「情報の循環」が必要である。
- 2004-12-17
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