幼児の食生活に関する研究(第27報)近郊農村幼児における食物・栄養素等摂取状況の25年間の推移
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概要
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幼児栄養の実態をより的確に把握するために,近郊農村幼児の食物・栄養素等摂取状況について,個人別秤量調査法により,昭和43年から平成6年までの25年間に数年間隔で6回検討を試み,以下の結果を得た。(1)1日当たりの摂取食品数は,17→31種類,うち動物性食品数は3→6種類,植物性食品数は14→25種類,間食食品数は3→4種類へ漸増した。(2)食品摂取状況は,乳類,油脂類,肉類および緑黄色野菜が有意に増加,果実類のみが有意に減少,有意ではないが穀類,豆類および卵類は減少傾向を示した。平成6年度に目安量を充足していないのは穀類,豆類,卵類および果実類の4項目であった。(3)栄養素等摂取状況は,殆ど充足されていない状況から逐年漸増して,鉄とビタミンDを除きいずれも適正域またはそれを超えるに至った。(4)穀類(44→30%)・糖質(68→55%)エネルギー比は有意に漸減,脂肪エネルギー比(18→29%)と動物性タンパク質比(35→59%)は有意に漸増した。(5)体位の推計基準値に対する比率は95→110%,BMIは14.6→15.7の範囲,体力評価は中位の成績でそれぞれ推移し,摂取栄養水準の改善による影響は特に認められなかった。なお,1日当たり歩行数は10,006~10,743歩であった。
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