幼児の食生活に関する研究(第25報) : 幼児の食物摂取の日内配分の実態
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概要
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幼児の1日当りの食品群別摂取量と栄養素等摂取量の,朝・昼・夕・間食への配分割合を検討するために,新潟県内の平均年齢5.1歳の対象児44名の,四季の各連続3日間,通年12日間の食物摂取量調査を行い,次の結果を得た。(1)食品群別摂取量の平均日内配分比は,朝食17.8±9.4%,昼食35.0±10.3%,夕食31.1±14.7%,間食16.1±24.0%であり,この配分比と試案的日内配分比(25・30・30・15%)とのパターン類似率は0.986であった。(2)日内配分比が最大値の食品群は,朝食では卵類(43.4%),昼食では油脂類(49.2%),夕食では魚介類(54.3%),間食では菓子類(91.8%)であり,日内配分比の個人差が最小の食品群は朝・昼・夕3食では米類であり,間食では菓子類であった。(3)穀類の日内配分比は,朝食ではその他の穀類(29.8%)>米類(24.4%),昼食では両者ほぼ同値(37.3,37.6%),夕食では米類(35.9%)>その他の穀類(21.4%)であった。(4)栄養素等摂取量の平均日内配分比は,朝食20.0±4.8%,昼食32.0±4.2%,夕食30.4±7.9%,間食17.4±12.2%であり,この配分比と試案的日内配分比とのパターン類似率は0.993,食品群別摂取量の平均日内配分比とのそれは0.998,エネルギー摂取量の日内配分比(20・31・27・22%)とのそれは0.994であった。(5)エネルギー摂取量の日内配分比では間食のそれが22.2%と,幼児の推奨値(10~20%)の上限を超えていた。(6)各栄養素の日内配分比において,タンパク質(21・32・33・14%),動物性タンパク質(19・33・34・14%),脂質(21・33・28・19%),食物繊維(21・33・34・13%)およびリン(22・31・28・19%)のそれは,比較基準とした日内配分比との類似性が高く,ついでビタミンB_1,B_2のそれも高い方であった。(7)日内配分比の最大値を示す栄養素等は,朝食ではコレステロール(32.5%),昼食ではビタミンA(38.2%),夕食ではビタミンD(48.5%),間食では蔗糖(59.5%)であり,食品群別摂取量のそれが含有する特徴的な栄養素と符合していた。(8)日内配分比の個人差の最小のものは朝・昼・夕3食ではエネルギー,間食では蔗糖であり,他方,個人差の最大のものは夕食を除く3食ではビタミンD,夕食のみは蔗糖であった。
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