高齢難聴者への音楽療法 : 聴力検査を行って
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
音楽療法時に「よく聞こえない。」と訴える方が出てきた為、今回、介護老人保健施設ケアポートすなやまご利用者に対し聴力検査を行い、両耳とも中等度以上の難聴者に対しては補聴器の効果を検討した。その結果、調査協力者の80%以上(40/48)の方に聴力障害を認め、その中の中等度以上の難聴者に補聴器を試して頂き、アンケート調査上82%(9/11)の方に満足を得た。この結果から音楽の可聴域が一般会話に比し広いとはいえ、こと高齢者に関して言えば、その音が十分に伝わっていない可能性が示唆された。両耳に中等度以上の難聴がある方への補聴器の効果は明らかであったので、積極的な使用が勧められる。調査後は音楽療法において、補聴器の貸し出しや、次の曲目や活動を文字で書いて提示する、手話歌唱や体操を取り入れるなど視覚にも訴えるようにしている。これらの対応により参加状況、意欲、他者との交流共に向上してきている。
- 県立新潟女子短期大学の論文
県立新潟女子短期大学 | 論文
- 英語における強勢移動について
- 派生語における音交替について
- 新潟の郷土食「のっぺい」に関する女子短大生のアンケート結果からの一考察
- 給食管理学内実習における自主献立に関する一考察 : 女子短大生の食生活と献立作成との関わり
- 東西食文化の日本海側の接点に関する研究(IV) : 菊の花の食用