Tグループの予後効果に関する研究: A企業,管理・監督者層の場合
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概要
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最近数年の間に,吾が国でもTグループに関する著訳書・論文等が急増し,筆者が初めて参加した10年前の"産能大ST"時代とは,まさに隔世の感がある.それらは K.Lewin のグル一プ・ダイナミックスの理論を背景とした「ST (Sensitivity Training)」とか,「ラボ(Laboratory Training in Human Relations)」,1960年代以後の C. Rogers を始点とした「エンカウンタ一・グル一プ(Basic Encounter Group)」の流れ,またこれら2大潮流以外に,「ゲシュタルト療法(Gestalt Therapy)」や「ビオン(Bion)法」,「マラソン(Marathon)」,「シナノン(Synanon)」など,多種多様に呼称され,それぞれに流儀を競っているかのようであるが,側聞すればそれらには幾分かの主張や理論,方法などでの差異はみられても大差はなく,概して"予防一治療"的側面,"モラ・一一一ル促進"的側面および"創造性開発"的側面の3点に主題がおかれており,方法としては"小集団"のかたちをとり,"インフォ・一一マル"で"情緒的(affective)"な面に力点がおかれ,かつ"非操作的"であるという点では,さして変わりはないといえよう.確かに,神経症の患者のみを対象としたグル・一一一プ・アプローチと,企業の管理・監督者のみを対象としたグループ・アプローチとでは,ファシリテーター(facilitater)の介入(intervention)の仕方はもちろん,場の構造や時間の配分等,かなりの点で異なってくるのは当然である.しかし,スタッフの専門性の問題は別としても,すく・れた資質(洞察力や柔軟性など)が要求されるという点では,これも大差はありえない.むしろ,精神科医とはいっても,感受性がにぶく,洞察力欠如の硬直したパーソナリティの持主がいかに多いか,その方がより問題1)とされよう.それはともかく,以上のようなグループ・アプローチを,今日一般に用いられているように,筆者もTグル一プと呼称し,以下,稿をつづけていきたい.
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