高等学校生徒の摂食障害-出現頻度と保健指導
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概要
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摂食障害生徒(神経性食思不振症、神経性過食嘔吐症)が近年増加している。2府県の34の公立高等学校において1991年度に養護教諭により把握された摂食障害生徒は女子39名(女子在校生の0.18%)、男子5名(0.02%)であり、性比は女:男≒8:1であった。校内において摂食障害は養護教諭によって最もよく把捉されるが、摂食障害そのもので訴えてきたものよりは他の訴えで保健室へ来室し、摂食障害であることが養護教諭によって判明される場合が多い。症状は「みんなから痩せていると言われている」「体重が増えるのが怖いと思っている」「月経が止った事がある」「食後、嘔吐する」等が多い。学校教育上の支障は、体力的な問題から体育実技授業に支障をきたす場合が最も多く、次いで出席日数不足が多い。養護教諭には生徒の摂食障害を見極める力が要請されている。病気の生徒への精神保健指導は、教育の場で個別的に病状を教育的に配慮することであると考えられた。
- 1994-03-31
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