スポーツライフの差異に関する研究 -ライフヒストリー分析を通して-
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概要
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本研究は、地域で暮らす人々が、個人の置かれた歴史的・社会的背景と生活の規定性の中で、自らのスポーツ実践をどのように形成していくのかを明らかにすることを目的とした。データの収集および分析にはライフヒストリー分析を採用し、ジールとエルダーの分析パラダイムを参照し考察を行った。分析の対象は、熊本県A 町に居住する男性2 名及び同県B 町に居住する女性2 名とし、2005 年9 月にインタビュー調査を実施した。分析の結果、スポーツライフの変容過程には、それぞれの生きた時代効果、コーホート効果に加え、年齢効果、地域効果、生活効果が重層的に影響し合っていることが分かった。加えて、主体の志向性(行為力)が意識的にしろ無意識的にしろ複雑に絡み合うことによって、それぞれのスポーツライフの差異として立ち現われることが示唆された。
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