げんのうによる釘打ちに関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
木材加工実習で用いられる道具、特にげんのうに注目し、これを用いた釘打ち作業を科学的に分析した。生徒は、技能を数値化することで技能に興味・関心を抱き、ひいてはもの作り学習を意欲的に行うことにつながると考えられ、この一連の教授法を確立することを研究の目的とする。本研究では、打撃装置による自由落下打撃実験および強度試験機による釘の押し込み実験を行った。その結果、打撃エネルギと撃力および釘の進入量との間には、正の相関性が認められ、一方打撃エネルギと単位面積あたりの打ち込み抵抗の間には負の相関性が認められた。げんのうによる打撃波形とげんのうと釘の接触時間波形から、主として3つの釘打ち過程、すなわち①衝突後げんのうが釘に撃力を伝達する期間、②げんのうが釘を押し進める期間、および③両者が反発して離れ撃力が減少する期間、からなっていることを明らかにした。打撃エネルギが一定の場合、げんのうが釘に作用した力積は母材である木材の種類と打撃回数に関係なくほぼ一定であった。打撃エネルギが0.33J~0.66Jの範囲では、げんのうはその重量に比して約160~200倍の力を発現した。くり返し打撃の過程で、撃力は打撃回数の増加にともない増大し、逆に1打撃あたりの釘の進入量は漸滅した。
- 1997-03-31
論文 | ランダム
- High-Resolution Photoinduced Transient Spectroscopy of Electrically Active Iron-Related Defects in Electron Irradiated High-Resistivity Silicon
- 攻めに出る企業SEのためのITインフラ強化術(第2回)運用を機能ではなくプロセスで捉え、次世代のシステム管理に対応する
- Algebra of Current and the Nonrelativistic Quark Model
- 二次元ディスプレイと三次元空間における知覚特性の比較 : 大きさと距離の知覚判断(セッションA,VI.第15回大会発表要旨)
- 企業結合会計の考え方