高速インターネットを利用したアジア遠隔医療協力
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概要
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今年はドイツでワールドカップサッカーの熱戦が繰り広げられたが, 本プロジェクトの始まりはちょうど4年前に日韓共同で開催されたワールドカップサッカーの年に遡る. 通信情報分野の発達は目覚しく, 現在では一般家庭用にも100Mbpsという大容量のインターネット回線が提供され始めているが, 4年前までは日本・韓国間の国際回線容量は僅か8Mbpsであり, 今から考えると信じられないような状況であった. ちょうどその共同開催に合わせるように福岡と釜山の問に2Gpbs(ギガ)という大容量の海底光通信ケーブルが敷設されたが, ワールドカップ終了後もこの回線を利用して文・教育・研究・ビジネスなど多方面から日韓両国の交流推進に役立てようと, 「玄海プロジェクト」という事業が産官学で組織化されたのである. 九州大学病院は医療チームとして本プロジェクトに参加することとなった. 通信回線を使った医療, すなわち遠隔医療は, 場所の移動を伴うことなく容易に医療情報を交換できるという点で非常に有用な手段であるにも拘わらず, 従来は十分な回線容量が得られないために動画像としての画質が悪く, 利用は病理や放射線などの静止画や脈拍・心電図などの簡単な動画に限られており, 実際の臨床や医療教育の現場で積極的に利用されるには至っていないのが現状である. 我々はこの日韓高速ネットワークに注目し, 医療目的にも十分満足できる動画像配信システムの構築を目指すこととなった. これまでの活動を簡単に紹介したい.
- 2006-08-25
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