自伝的記憶の語りに関する予備的研究
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概要
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本研究の目的は,自伝的な語りと自伝的記憶のエピソードの想起の2つを取り上げ,非臨床的な青年を対象とした面接場面で,どのように人生が再構成され語られるのか,どういったエピソードがそこで語られるのか,個々のエピソードを想起させた場合どういったエピソードが想起されるのか,人生の語りでみられたエピソードと個々に想起したエピソードに違いはみられるのかを,抑うつ傾向の有無の比較を加えながら特徴を捉えることであった。大学院生7名を対象に,人生を1本の線で表してもらい,自由に人生を語ってもらった後,それとは別に幾つかのエピソードを想起してもらった。結果,今回対象とした非臨床群では全般的に望ましい人生の再構成及び語りとなり,抑うつ傾向の有無で大きな違いはみられないものの,個々にエピソードを想起させた場合には,抑うつ傾向者はネガティブなエピソードを想起しやすいという抑うつの影響が示唆された。
- 2010-10-20
論文 | ランダム
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