論述をめぐる考察(4)―「序論」・「結論」をどう書くか―
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概要
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前回は,新聞等で話題になった「田母神論文」を取り上げ,日本人に多く見られる論述の問題点を検証しました。今回は,住谷が以前「ヨーロッパ文明-ロダンの彫刻」の授業で課題として学生に出させたレポートを利用して, Brown先生と「序論」「結論」の書き方を検討します。「序論」「結論」をめぐっては分析すべきさまざまな問題がありますが,今回は基本的なことがのみ込みやすいように,わかりやすい例を設定しました。 本論考第一回に「論述の手引き」を添付しましたが,そこにつぎのように書いておきました。(4)序論を書く*本論が確定したあとで序論を書く。*序論には三つの役割がある。1.課題へのアプローチ。2.課題の確認(長い場合には要点を押さえる)。3.本論の見通しを与える。*量的には10∼15%程度におさめる。(5)結論を書く* 結論ではそれまでの議論の到達点が示され,簡潔で力強い総括が行われなければいけない。* 結論では総括したことを,より一般的な展望の中にすえ,あらたな課題を提示することができる。* 量的には10%程度におさめる。 この「手引き」の簡略な説明が,のみ込めなかった読者も多かったかもしれません。今回はすこし突っ込んで,上に述べた具体的な手順を説明することにしましょう。This paper - the fourth in a series on essay writing - examines how to write the introduction and conclusion. It begins a review of part three in the series, and then a short review of the elements of the introduction and conclusion. From there, the essay gives an introduction of Auguste Rodin’s The Burghers of Calais (1889). Rodin’s famous bronze serves as the theme of an essay assigned to a group of college students. The authors examine four of those essays. In an edited transcription of a meeting between the authors, the authors discuss and analyze the four essays. The essays are critiqued and explained within a framework of what good writing should aspire to.
- 2010-09-30
論文 | ランダム
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