Significance of "Shinrin-yoku (forest-air bathing and walking)" as an exercise therapy for elderly patients with diabetes mellitus
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概要
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60歳~83歳のインスリン非依存性糖尿病患者48名(男性16名, 女性32名, 平均年齢66.8歳)を対象に, 糖尿病教室の一環として6年間に9回の森林浴を行い, 血糖値に与える影響を検討した。参加者は合併症の程度や体力に応じて, 3-4kmと7-8kmの2コースに分かれて歩行し, のべ参加人数は116例に達した。歩行中低血糖症状や身体の不調を訴えた者はいなかった。森林浴後血圧は低下傾向を示し, 歩行中の最大心拍数はほぼ全例で1分間90拍前後であった。血糖値は各々の森林浴前後で有意に低下し, 9回の平均では186±6mg/dlから109±4mg/dlへと41.4%の低下を示した(mean±SEM, p<0.00001)。また短距離歩行群では79±10mg/dl, 長距離歩行群では76±7mg/dlの血糖値低下が歩行後認められたが, 両者の低下率に差はなかった。運動療法は糖尿病治療の基本であるが, 特に高齢者には心肺系に負担のかかりにくい運動が望ましく, 森林内を歩行する森林浴は精神的なリフレッシュ作用もあり, 高齢者糖尿病の運動療法に適しているものと思われる。
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